クルーからフードビジネスのプロへ。
憧れの商品開発に挑戦。
ロイヤルとの出会いはアルバイト。
就活を経て料理人の道へ。
ロイヤルとの出会いは約15年前、大学1年生の6月頃です。アルバイトを探す中でたまたま受けた1社だったロイヤルホスト平塚店にクルーとして採用されました。(※クルーはパート・アルバイトの総称)
正直なところ飲食店への強い関心があったわけではありません。しかし振り返ってみると、高校時代に将来の目標として海外で日本食を提供するレストランを経営したいという夢を書いていたことを思い出します。幼い頃からものづくりが好きで、それが自然と料理への興味につながっていたのかもしれません。
クルー時代はキッチン担当として、約3年半働きました。最初の半年間は本当に大変でした。アルバイト自体が初めての経験で、仕事の基本を覚えるのに必死でした。ですが、少しずつ慣れてくると、料理を作ることの面白さに気づき始めました。フライパン調理やグリル調理などできることが増え、約80種類あるレサピー(レシピ)も習得。さらにトレーナーとして、新人クルーの教育なども任されるようになりました。
頑張れたのは、当時の料理長の存在が大きかったですね。調理スピードも料理の出来栄えも、スタッフの采配も素晴らしく、憧れの存在でした。今でも「師匠」と呼んでいます。
就職活動をしていた当時は、食品メーカーの商品開発職に興味がありましたが、アルバイト先の先輩でロイヤルに入社していた方から「ダメもとでもいいから受けてみない?」と声をかけていただき応募した結果、無事に内定をいただきました。キッチンの仕事にやりがいを感じていたので、ロイヤルに入社して料理人として頑張ろうと決意したんです。
ロイヤルとの出会いはアルバイト。
就活を経て料理人の道へ。
その時々で必要な経験を積めるのが
ロイヤルの魅力。
入社してからは、「早く料理長になりたい」という思いで頑張りました。研修での配属先は、東京のロイヤルホスト桜新町店です。それまでの経験を活かし、料理長の指示のもと、業務をこなしていました。本部の1階に位置する店舗だったのでやや緊張感があり、細心の注意を払ってクオリティの高い調理をする姿勢を身につけられました。
半年の研修を終え、東京のロイヤルホスト若林店に配属されました。料理長代行と店舗責任者を兼ねており、新入社員としては、異例だったと思います。料理長という目標に向け、オーダーから15分以内に料理を提供できた割合を指す提供率の向上に取り組みました。食材配置や調理する順番などを試行錯誤した結果、就任前よりも提供率を向上させられました。
3店舗目は、千葉県のロイヤルホスト津田沼店です。ここでは、チームづくりの喜びを知りました。ちょうど配属された時期が卒業シーズンで、大学生のクルーたちが退職。リーダークラスが3人いなくなり、料理長としてクルーの育成に取り組むことになったんです。
私はそれまでプレイヤーとして自分で満足のいくまで仕事をするスタイルだったため、人に任せることに少しストレスを感じていました。しかしそれは、自己満足です。クルーに仕事を任せ、できたことを認めてやる気を引き出すことが、自分の満足やお店の成長につながると気がつきました。実際に業務を任せることで、清掃などより行き届いた店舗運営ができるようになりました。また、念願だった料理長の試験にも合格し、キャリアのターニングポイントになった時期です。
その後の店舗でも、コロナ禍での売上減少や組織作りの経験をしたり、人手不足の時にホール業務のフォローをしたりといろいろな経験ができました。
7店舗目は、新卒時に研修を受けたロイヤルホスト桜新町店に料理長として配属。求められるレベルが高く悩んだこともありましたが、提供率を高めることで、掃除や品質管理に時間を多く使えるようになり、店舗全体を改善できました。また、クルーとのコミュニケーションの時間をしっかりとるようにすることで、チームワークが上がり、効率化につながったと考えています。
これまでのキャリアを振り返ると、いろいろな店舗を経験することで、ただおいしい料理をつくるだけではなく、数字の管理や人材育成などフードビジネスの考え方を学べました。キャリアに必要な様々な経験ができるのは、ロイヤルの魅力だと思います。
その時々で必要な経験を積めるのが
ロイヤルの魅力。
憧れの商品開発職に。
ロイヤル伝統の味を継承したい。
2024年9月に、食品事業 商品開発部へ異動。学生時代に希望していた商品開発の仕事に、約10年越しで挑戦できることになりました。
現在は、ロイヤルホストのメニュー開発を担当しています。主な仕事は、2~3ヶ月に1回のフェアメニューと、半年に1回のメニュー改定の開発です。年間の企画方針に沿って新商品の開発を行い、全国の店舗に提供できるスタンダードなメニューをつくりあげていきます。
具体的には、実際の商品開発・味の検討・食材を調達する購買部門との調整・レサピー(レシピ)マニュアルの作成などさまざまな業務を担当しています。6ヶ月先の企画から直近の改定対応まで、複数のプロジェクトを並行して進めていて、目の前の業務に取り組む店舗勤務の時とは、仕事の仕方が大きく変わりました。
以前は目の前のお客様から直接的な評価をいただけたのに対し、今は違う形で評価され、その変化に戸惑うこともあります。まだまだ経験不足を感じる毎日ですが、商品開発以外にも工場での製造プロセスを学ぶなど、新しい発見がやりがいになっています。
今後の目標は、自分がメインとなってメニューを商品化することとロイヤル伝統の味を継承していくことです。商品開発部では、フェアの料理など全てのメニューで「ロイヤルらしさ」を大切にしています。30代の若手社員として、ロイヤルの味を多くのお客様に届け、次世代へとつなげていきたいです。
憧れの商品開発職に。
ロイヤル伝統の味を継承したい。
学生の皆さんへの
メッセージ
ロイヤルホストはチェーン店のため、「本格的な調理経験を積めないのでは」と心配する方もいるかもしれません。しかし店舗では本格的な調理をしていますし、専門性の高い料理人が多く活躍している会社です。料理人を目指す方にとって、自分の可能性を広げられる環境が整っていますので、ぜひチャレンジしてください。
入社からのキャリア
2016年入社
- 1年目
- 調理職として入社
- 2年目
- 外食事業 ロイヤルホスト桜新町店に配属
- 3年目
- ロイヤルホスト若林店に配属、料理長代行を兼任
- 4年目
- ロイヤルホスト津田沼店に配属、料理長に昇格、クルーの育成に注力
- 5年目~8年目
- 複数の店舗で料理長を経験
- 9年目
- ロイヤルホスト桜新町店に料理長として配属
- 2024年9月
- 食品事業 商品開発部へ異動、ロイヤルホストのメニュー開発を担当